2011年9月17日土曜日

第二回観音寺教育委員会からの回答


平成23824



岡田 隆志 殿



 朝夕涼味を覚え、床に入るころには美しい虫の音が聞こえて来るようになりました。日頃より観音寺市内の学校教育に就きまして、温かいご理解とご支援を賜りありがとうございます。



 さて、貴殿よりお送りいただきました「中学教科書の採択についての公開質問状(平成23720日付、85日付、及び820日付)」に対しましては、以下の理由により回答を差し控えさせていただきます。



 前回お送りいただきました「中学教科書の採択についての公開質問状(平成23520日付、531日付)」に対し、観音寺市教育委員会は関係機関と協議を重ね、誠意をもって回答文書を作成し、送付させていただきました。



 しかしながら、貴殿のとった行為は、

  「父兄の皆様へ『教科書は、非公開会議で採択され、議事録も非公開』と題した文書(本教育委員会からの回答文書の写し添付)

  「父兄の皆様へ『子供たちに良い教科書を選んでください(東京書籍と扶桑社の比較)』」と題した文章(A4用紙25枚)

を含んだ封筒を、観音寺市内の中学校付近及び運動公園において中学生に手渡すというものでありました。この事は、観音寺市内の中学校と一般市民より報告を受け、現物も送付していただきました。また、中学校からは「不審な内容の封筒を配布している者がいるようだが、学校は知っているのか」と保護者からの電話があったとの報告も受けました。貴殿の「中学教科書の採択についての公開質問状(平成23520日付及び531日付)」の最終部には、「なお、教科書の採択問題は、非常に大事なことであり、かつ、多くの人々が関心を持っていると思いますので、この公開質問状と共に、貴委員会からのご回答はインターネットのホームページに公開する予定です。その点ご了解のうえ、ご回答を賜りますようお願い致します」とありました。インターネットのホームページに公開する事と、保護者に向けた文書を直接中学生に手渡す事との間には大きな隔たりがあると思います。



 更に、その内容は真摯に教科書採択に取り組んで来た関係者を否定的にとらえたものであり、新しく使用する教科書のみならず、学校教育や教職員に対する不信感が児童生徒や保護者の間に生まれてくるのではないかと危惧しています。



 このような理由により、今回の「中学教科書の採択についての公開質問状(平成23720日付、85日付、820日付)」及びこれから送られてくる同様の質問状等に対しまして、本教育委員会は回答を差し控えさせていただくことに致しましす。

以上



観音寺市教育委員会